学校法人大阪医科薬科大学

理事長・副理事長対談

新学校法人大阪医科薬科大学合併記念対談

医薬看の連携で日本有数の医療系総合大学・学園へ

理事長 植木 實 副理事長 浜岡 純治

理事長植木 實

大阪医科大学卒業、同大学院修了(医学博士)。同大助手、助教授を経て平成7年に教授。専門は産婦人科学。大阪医科大学病院長、大阪医科大学学長を経て平成22年から理事長。

対談

副理事長濱岡 純治

京都大学経済学部卒業、米国デューク大学大学院修士課程(経済学)修了。日本生命総合法人第七部長、田辺三菱製薬取締役常務執行役員などを経て平成26年まで同社常任監査役。平成20年に大阪薬科大学理事、平成25年から理事長。

学校法人大阪医科大学と学校法人大阪薬科大学は、平成28年4月1日に法人合併し、新たに学校法人大阪医科薬科大学としてスタートを切りました。
設立89年の大阪医科大学と112年の大阪薬科大学。創設経緯の異なる私立大学同士の法人合併はわが国では非常に稀といわれています。21世紀の医学、薬学、看護学の中核を担う医療人の養成を目指し、新たなステージに立った新法人の植木實理事長(大阪医科大学前理事長)、濱岡純治副理事長(大阪薬科大学前理事長)に合併の経緯や趣旨、今後の抱負などを聞きました。
伝統ある両法人は、受験生からの人気も高く、経営も安定していると聞いています。なぜ、あえて合併に踏み切ったのでしょうか?

濱岡わが国における18歳人口の急激な減少が進む「2018年問題」が背景にあります。これは大学教育に携わるものには看過できないことです。将来を見据えた場合、安定した高等教育の環境を維持し、発展させるためには、単科大学から脱皮し、医療系総合大学を目指すことが必要と考えました。

植木医学部は急激に受験者が減少することは考えにくいのですが、優秀な医療人を育て、医学の分野で社会に寄与・貢献していくためには、同じく医療系総合大学への展開が必要だと考えました。両法人の方向性が一致したということになります。

法人合併の趣旨・目的をお教えください。

濱岡少子化が進み、人口構造が変化していくことを考えると、今のままの単科大学で生き残ることは非常に困難との認識が双方にありました。その中で大学間連携、つまり医学・薬学の連携が持ち上がりました。その後、お互いに謙譲の精神を持って多くの協議を重ね、法人合併に至りました。この法人合併により、教育・研究の高質化を図り、次世代を担う、より優秀な医療人の養成、また、医学・薬学・看護学の連携で、先進的な医療体制の構築と提供が進められます。

植木これまでの伝統に加え、一層特色ある学際的な教育と研究、チーム医療教育を推進し、さらに魅力ある学校づくりを目指します。併せて新生・学校法人大阪医科薬科大学の健全な運営のため経営基盤の強化も目的としています。

両大学の統合も目指すとのことですが、何年後をお考えですか?

植木5〜6年先と考えています。まずは法人合併による両大学間の融合を見ながら、より質の高い教育・環境づくりを進めていきます。

濱岡お互いの信頼感の醸成を待って、早期に大学統合を進めたいと考えています。教育・研究と医療を中心とするCenter of Communityとして、日本有数の医療系総合大学・学園への発展を図ります。

この合併で、同一法人内にある高槻中学校・高等学校に影響はありますか?

植木目指す学校像は「次世代を担う人物を確かに育成する最優の進学校」としており、これに合わせて教育を推進しています。具体的には、国も提唱する「高大連携・接続」や文部科学省から理科・数学に特化した「スーパーサイエンスハイスクール」の指定、「スーパーグローバルハイスクール」の指定、ネイティブスピーカーによる「英語教育の充実」が4本柱です。これらを通し国際的に活躍できる人材を育てます。現在、「教学強化」と「共学化」に向けて、校舎の新築を含めたキャンパス整備も進めており、共学化は平成29年度からの開始を予定しています。今回の法人合併は、高槻中学校・高等学校にとっても良い活性剤となるでしょう。

新法人運営の方向性と今後の課題についてお教えください。

植木新学校法人の運営面では、双方の事務局の一体化・融和を進めていくことが課題になります。教職員に求めたいのは「SSD」の実践です。スタッフ・セルフ・ディベロップメントの略ですが、「自ら考え、仕事を実現し、主体的に学ぶ(自己啓発)」人材が増えれば、「大学力」の強靭化につながります。それが醸成されることで新生・学校法人大阪医科薬科大学がいっそう魅力ある組織に変貌していきます。

濱岡人事制度の統合に加え、教育面では、①合同授業等を通しての総合医療教育の実現、②医学・薬学・看護学の融合教育やチーム医療教育による臨床教育の充実、③医・薬・看や医・薬、医・看及び薬・看の共同研究での大学院教育の推進。また、研究面では、①創薬や再生医療を含む医・薬・看それぞれの基礎研究の実践、②各学部間の共同研究に加えて、医薬看連携による臨床研究促進が今後の課題となります。

新法人で発展するための事業計画があればお聞かせください。

植木前法人からの計画で、大学病院の高層新棟への建て替えを進めています。その一貫として本年3月に中央手術棟が完成しました。手術室20室、ICUが個室化し16床、また手術材料室、そして心臓外科及び消化器外科病棟を設置しています。さらに、西日本では初となる次世代がん治療拠点「関西BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)医療センター」を建設し、高度ながん治療の先端研究成果を世界に発信していきます。この施設は京都大学、大阪大学などを含め多くの大学の研究者と連携する共同利用型施設になります。また、医科大、薬科大がスクラムを組み、創薬、再生医療や医薬が核となる産学連携の教育と研究を進めていけば、素晴らしい成果が得られるでしょう。高槻中学校・高等学校との高大連携・接続教育も推進していきます。

濱岡これからは大学病院や地域医療機関の役割も変わっていきます。時代に即した教育を行うためには、医学・薬学・看護学が連携した特色のある大学でないと難しくなります。他大学に先駆けて、医・薬・看の連携によるチーム医療を見据えた総合医療教育の実現を進めていきます。

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